ネット上に書き込まれた誹謗中傷や個人情報などの削除依頼をするのは、被害者だけではありません。実は、書き込んだ本人が削除を希望することだってあるのです。
誹謗中傷などを書いた本人が削除依頼する理由とは
自分で勝手に書き込んでおいて削除依頼をするなんてどういうことなのか、理解に苦しむ人もいるでしょう。ところが、たとえば次のようなケースがあげられます。
・酔った勢いで以前から嫌いだった上司の悪口を実名入りで書いてしまった。自分が書いたことがばれると会社にいられなくなるので削除したい。
・彼女に突然ふられてしまった。何度も復縁を迫ったが受け入れてもらえず、思わず彼女の写真を載せてしまった。気持ちが落ち着いて、大変なことをしてしまったと後悔している。
・仕事も失い、彼氏にも捨てられてどん底にいるときに、幼なじみが仕事でも成功し、結婚もして幸せになっていることを知った。悔しさから彼女の悪い噂を軽い気持ちで書いてしまったが、拡散されて困っている。
・知り合いがある事件の容疑者とされ、ネットの掲示板はその話題で盛り上がっていた。ノリで思わず実名や住所、家族構成などを書いてしまったけれど、予想外に反応が大きくて戸惑っている。
・アルバイトをクビにされた腹いせにバイト先だった飲食店の誹謗中傷を書いた。その後、店長から連絡があり訴えると言われて怖くなってしまった。
これらは、あくまでも一例ですが、ネットへの書き込みはだれでも気軽にできてしまうため、一時的な感情の高ぶりや勢いで後先の考えもなく書いてしまう人もいるのが現実です。
しかし、自分のしてしまったことの重大さに気づき、後悔の念に襲われるケースが多くなっています。
書き込んだ本人からの依頼であれば削除してもらえる?
こうした書き込みの削除は、サイトの管理者に連絡をしなければなりません。
書いた本人からの依頼とあれば簡単に削除に応じてもらえると思われるでしょう。
ところが、実際には削除してもらえない場合も多いのです。
個人情報や名誉毀損、犯罪性の高さといった内容からサイト側は削除する必要があるか判断をするのですが、よほどのことがない限り削除をしないところがほとんどといっていいでしょう。
つまり、いくら軽い気持ちで書き込んでしまったとしても、一度ネット上に流れてしまったものは削除してもらうのは難しいのです。
だからといって放置しておくと、被害者から法的な手段にでられる可能性は当然のことながら考えられます。
書き込んだ人を特定するのは、案外簡単なのです。
自分の過ちに気づいて一刻も早く削除したいとお考えの方は、このような事例も多く経験している当社へご相談ください。