この頃では、外食をしようという時にまずはネットでの評判を見てからお店を決めるという人が増えています。スマホで簡単に口コミサイトなどを閲覧できるので、外出先から誰でも手軽に調べることができるようになったのもその一因でしょう。それだけに、ネットでの誹謗中傷は飲食店によって大きな痛手です。口コミサイトの風評被害のリカバーに成功した飲食店の事例を紹介します。
飲食店の口コミサイトに要注意
飲食店を評価する口コミサイトにはさまざまなものがあります。写真をアップしたり長いレビューを書いたりはもちろんのこと、五段階評価の星をつけるだけの簡単な評価もできるようになりました。
グルメレポを趣味としているような人の真面目な投稿もありますが、なかには面白半分の書き込みや評価があることも事実です。そればかりか、ライバル店が一般人を装ってのネガティブな評価もあるので、飲食店経営者としては注意を払いたいところです。
お店のサイトを立ち上げるなどネットによる集客にも前向きなところならば、口コミサイトを毎日チェックすることも難しくないかもしれません。しかし、昔ながらの経営をしている飲食店では、知らない間にネットで誹謗中傷が広まっていた……というようなことも珍しくありません。これから紹介する喫茶店Aもそのようなお店の一つでした。
瞬時に拡散される悪評の怖さ
喫茶店Aはレトロな雰囲気で人気を集める喫茶店です。女性誌などで紹介されたこともあり、遠方からわざわざやって来るお客さんも少なくありませんでした。店主のBさんはコーヒーの自家焙煎や国産の原料のみを使用したスイーツを提供するなど、大変なこだわりを持っています。しかし、パソコンはおろかスマホも持っていないという、徹底したアナログ派です。
そんなBさんなので、喫茶店Aがとある口コミサイトで誹謗中傷されていることもまったく知らずにいました。Bさんが気づかないうちに悪評は口コミサイトから匿名掲示板にまで飛び火をして、とうとう喫茶店Aのアンチスレッドまで立ってしまったのです。
もちろん、こだわりの喫茶店Aなので口コミサイトの大半は、「コーヒーが美味しかった」「ケーキが絶品」「子どもにも安心して食べさせられる」「マスターが面白い」といった好意的なものでした。しかし、残念なことにインターネットは、良い評判よりも悪評の方が拡散されやすいという性質があります。喫茶店Aもほんのわずかな悪い書き込みばかりが、瞬く間に広まってしまったのです。
悪い口コミで売上げダウン
Bさんも「最近、お客さんが少ない」と、不思議に思っていたそうですが、常連客に教えてもらうまではネットで誹謗中傷されているとはまったく気づいていませんでした。その常連さんが当社をBさんに紹介してくれたということです。
当社でその口コミサイト上の喫茶店Aのページを確認してみると、確かに誹謗中傷が書き込まれていました。ひとつの悪評をきっかけに、面白半分の悪口が連投されていて負の連鎖が生まれている様子が伺えました。
さらに喫茶店Aの名前で検索してみたところ、匿名掲示板のアンチスレッドが上位に表示されてしまうことも把握できたのです。これでは「喫茶店Aに行ってみようかな」と検索した人が「やっぱりやめよう」となってしまうのも無理はありません。
できるだけ早い削除を!
当社スタッフが口コミサイトへ該当する投稿の非表示対策を行ったところ、翌日には非表示化が完了しました。星1つというような評価をすべて消すようなことはできませんが、「ケーキの中に虫が入っていた」「マスターにセクハラをされた」といった明らかな誹謗中傷はすべて消すことに成功したのです。
さらに、匿名掲示板のアンチスレッドも対策開始からおよそ2日で非表示化することができました。「表現の自由」を大切にしていることで知られている匿名掲示板でしたが、当社にはこういったサイトに強いスタッフがいるので、このような迅速な対応が可能になっているのです。
アンチスレッドが削除されてしばらく経つと、風評被害の書き込みは検索結果からも消えるようになりました。このように、ネット上の誹謗中傷は問題のないレベルまで消去が完了するのにある程度時間が必要です。したがって、もし少しでもそういったものを見つけたらできるだけ早く削除するようにしなければいけないのです。
喫茶店Aの場合はアンチスレッドがまだ一つしかなかったので、スムーズに解決しました。くれぐれも大炎上を起こす前に早めの対処を強くおすすめします。
誹謗中傷や風評被害はプロにおまかせ
飲食店の口コミサイトや匿名掲示板への誹謗中傷、風評被害はできるだけ早く何らかの手段を講じることをおすすめします。削除依頼をしてもなかなか受理されない、そもそも削除依頼の方法がわからないなど、お困りのことは何でも当社にご相談ください。ネット上の誹謗中傷や風評被害のプロが迅速に対応いたします。