ネット炎上が起きてからのコンプライアンス教育の重要性

自分が属する企業が何らかの不祥事を起こし、炎上してしまった際にどういった対応を取るのが一番正しいのでしょうか?不祥事にはまったく関わっていなかったとしても、自分が属している企業があらゆるところから叩かれ炎上している様子を黙って見ているのは、とても辛いことです。しかし下手に擁護しようとすると、かえって炎上が激しくなり、さらに収集がつかなくなります。そこで今回はネット炎上の拡大を防ぐためのコンプライアンス教育についてご紹介します。

会社を守るということの意味を理解する

コンプライアンス教育において、会社に不利益を与えないためには、どういった行動を取る必要があるかを学びます。しかしここで重要なことは、会社の一員としてではなく、社会の一員としてどういった行動を取るかということです。社会の一員として正しい行動を取ることが、結果として会社を守り、不利益を与えないことにつながります。

仮に社内でコンプライアンス違反を見つけてしまった際に、これを公開してしまえば会社に不利益を与えることになります。しかしだからといって黙っていることで会社を守っていることにはなるかといえば、そうではありません。会社のためというのがどういうことなのかをしっかりと教えることが、コンプライアンス教育の基本のひとつです。

コンプライアンス教育は、トラブルや不正を未然に防ぐために行います。そしてそれ以上に、万が一起きてしまった際にどういった行動を取るべきかを教えることも、非常に重要です。特にネットで炎上してしまった際にどうするべきかを教えることは、影響を最小限に抑えるためにも必須といえます。

ネット上で第三者を装って自社を擁護すればさらなる炎上に

自分が属する企業に不祥事が起きてしまった場合、ネット上では事実はもちろん、事実ではないことまでさまざまな憶測が流れます。また見るに堪えない罵詈雑言が飛び交うこともあります。しかしそれに対して反論することはもちろん、擁護することも火に油を注ぐことにしかなりません。ましてや匿名で第三者を装い、不用意な擁護をしたりすれば、炎上はさらにひどくなります。

匿名で投稿すればバレることはないだろうと投稿しても、多くの掲示板ではIPアドレスが表示されます。それさえ分かってしまえばその会社から投稿していることも一発でバレてしまいます。またIPアドレスが表示されないとしても、炎上している状態の中で擁護をすれば、会社の人間だろうと疑われ叩かれることは火を見るよりも明らかです。

どういった事情があるにせよ、不祥事を起こしてしまったことは紛れもない事実です。会社を守りたいという気持ちがあるにせよ、不用意に擁護することは社会の一員として、コンプライアンス認識が不足していることにほかなりません。ましてや匿名で第三者を装って擁護することは、決してしてはならないことです。

ネット炎上の拡大防止のために外ではなく中に目を向けよう

一旦、炎上が起きてしまうと、どうしても外からの批判、誹謗中傷に目がいきがちです。そしてなんとか擁護して少しでも早い火消しをと考えてしまいます。しかしそういった時こそ、会社の中に目を向けなくてはなりません。

会社は不祥事を起こしたことへの謝罪と責任を果たすため、最善の策を講じます。そうした中で自分一人で勝手に間違えた方法で会社を守ろうとすれば、かえって会社に不利益を与えることになります。こうした時こそ、会社の一員ではなく、社会の一員であることを強く意識し、社員一丸となれるコンプライアンス教育をすることが、ネット炎上の拡大を防ぐためにも重要なポイントになります。

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