SNS台頭で減少傾向にあるブログによる炎上

近年、ネット上での炎上といえば、TwitterやFacebookなどSNSが発端となる傾向にあります。実際に2011年、TwitterやFacebookが日本で流行り出した時期から炎上件数も飛躍的に増加しています。また、企業に関わる炎上案件では約8割がTwitterを発端となっているそうです。SNSの台頭により、ブログでの炎上は一部の有名人や芸能人以外ではあまり見かけなくなりました。しかし、それでも完全になくなったわけではなく、むしろブログでのちょっとした失言などがSNSによって一気に拡散されるため、かえってリスクは増大しているのです。

ブログが発端で炎上につながる3つのケース

差別や誹謗中傷、ある事柄に関して極論、暴論などは、もちろんどのメディアであれ炎上する可能性が高いといえますが、特に炎上を起きやすいケースは大別して、「社会問題ネタ」「子育て・労働ネタ」「政治・宗教ネタ」の3つに分けることができます。

1.社会問題や話題になっているニュースをネタに扱っているブログ
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が2016年9月に人工透析患者に向けたブログ、同年3月に教育評論家の尾木直樹氏が北海道で行方不明になった少年について書いたブログなどがこれに該当します。

2.子育て、会社での働き方などのネタを扱っているブログ
子育ての場合であれば、小さな子どもを放置してママ同士で遊んでいたり、独自の子育て論を書いていたりするブログ。会社での働き方の場合は、会社員とフリーランスをやたらと比較してどちらかを蔑むようなものや、社長や役員がブラック経営と呼ばれるような経営論を書いているようなブログが該当します。

3.政治や宗教など一般的にもタブーとされるネタを扱っているブログ
政治や宗教に関する話題は、その人の立場によりネット上に限らずさまざまな考え方、観点があります。そのため、これらに対して言及しているブログは反対の立場の方から誹謗中傷を浴びる形で炎上しやすいといえます。

ブログが炎上するのはSNSやブックマークサービス経由がほとんど

冒頭でも言及したように、現在、ネット上で炎上の発端となるのはほぼSNS経由になります。ブログだけで炎上するのは多くのファンもいればアンチもいる、注目度と知名度が高い芸能人や有名人がほとんどです。一般の方の場合、よほど有名な方でない限りはブログだけで大きく炎上するケースは少ないといえます。

しかし、一般の方であっても、本人がSNSでブログ更新したことを告知したことで多くの人の目に触れ、そこから炎上・拡散するケースは増えてきています。この場合、厳密にはブログが火種の発端であり、SNSによって火がついたといえるでしょう。SNSの情報を拡散する力は炎上を防止するうえでは本当に気をつけなければなりません。

また、ブログが炎上するもうひとつの経路としてブックマークサービスが挙げられます。ブログを読んだ方が批判的なコメントをつけ、公開型ブックマークに投稿することで多くの人に拡散されることでブログが炎上します。つまり、SNS・ブックマークサービスどちらにしろ、拡散の能力が炎上のキーとなるといえるでしょう。

ブログが炎上した際の対処法

では具体的にブログが炎上した際にはどのように対処すればいいのでしょうか。ここで気をつけなければいけないことは、それが炎上なのか、批判・反論が多いだけなのかをきちんと見極めることです。基本的に炎上するブログというのは、社会の公序良俗に反するものや、他人を誹謗中傷する内容のものであるときがほとんどだといえます。もし仮にそういった内容のブログを公開してしまった場合は、素直に謝罪したうえで当該の記事を削除しましょう。

しかし、世間から非難を浴びる内容ではないにもかかわらず、ブログのコメント欄を荒らされたのであれば、無視を決め込んでも問題はありません。無闇に反論するとかえってボロが出て荒れてしまう可能性が高まります。ネット上での議論、特に批判・反論したいと思っている方との議論は基本的に噛み合うことはありません。なぜならコメント欄を荒らす方は批判・反論すること自体が目的であるため、こちらから議論を持ちかけても歩み寄りを見せることなく、平行線を辿るだけです。

こうした方は放置し、無視ていればすぐにいなくなります。もしそれでもいなくならない場合はコメント欄を消してしまうのも一つの方法です。コメント欄が荒らされたとしても、すぐに「これは炎上だ」と冷静さを失うのではなく、まずは自分の書いた内容、コメント欄に書かれたコメントの内容をしっかりと確認し、事態の把握に努めましょう。混乱状態で誤った対応をしてしまうと、それを面白がる人々にとっての“格好の餌食”となってしまうので、それだけは避ける必要があるのです。

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