Twitterでの誹謗中傷の経験はありませんか?

ツイートという140文字以内の短文の投稿を共有するサービスとして、全世界で流行したSNSである「Twitter」。匿名で気軽に利用できるサービスであるため、1人で複数のアカウントを持っているケースも珍しくありません。実際、2015年に電通総研が電通若者研究部と共同で行った調べによると、平均して高校生で3.1個、大学生で2.5個、20代社会人で2.7個のアカウントを持っているという結果が出ています。Twitterのアカウントによる使い分け自体は問題ではありませんが、誰か特定の相手に対して誹謗中傷を行うためにアカウントを取得するケースが問題視されているのです。

Twitterで誹謗中傷が多い理由

Twitterは実名での利用が絶対ではないため、匿名性が高いうえ、容易に複数のアカウントを保有することができます。たとえばメッセージアプリとして不動の地位を築いたLINEは、登録にSMS認証が必要なため、一つの電話番号に対してアカウントも一つしか作成できません。しかし、Twitterの場合はメールアドレスでアカウントが作成できるため、Yahoo!やGoogleのフリーアドレスを取得すれば簡単に複数のアカウントを保有できるのです。

複数アカウントの保有が“誹謗中傷の温床”になりうるということで、Twitterは2015年末に攻撃的な行為を目的とした複数アカウント作成を規制するルールを策定しました。しかし、一つのアカウントで問題投稿をしては削除を繰り返せば、基本的に規制にかかることはありません。現状では、誹謗中傷を行うツイートを撲滅するための根本的な解決とはなっていないのです。

これに加え、Twitterの特徴でもある140文字制限も誹謗中傷が生まれる原因の一つだといわれています。ネット上での議論は対面でないため、通常であっても誤解を生みやすくなります。まして140文字という短い制限の中では、自分が意図していない形で理解されることも少なくありません。誤解によって誹謗中傷されたと思わった方があなたに対して攻撃的な態度を取ってくるということはTwitterでは日常的に見られる光景です。さらにそのやり取りを他者によって拡散される危険も孕んでいます。

Twitterで誹謗中傷された際の対処法

Twitter上で誹謗中傷された際、むきになって言い返す方もいるようですが、収集がつかなくなるばかりか、2人のやりとりを見ている他のユーザーが参戦することもあります。相手を論破しようと理論武装で勝負しようとしても、揚げ足を取ろうとしてくる第三者の介入で混乱はさらに増していくことも。そして、人が増えることであなたへの誹謗中傷もよりひどくなる可能性があります。

そのため、基本的にはいわれのない誹謗中傷は無視をすることが一番の対処法だといえます。相手の挑発に乗り、感情的になってしまうと墓穴を掘りかねません。ただし誹謗中傷の内容によっては相手を恐喝や名誉毀損などで訴えることも可能なので、必ず相手のツイートは削除されてもいいようにスクリーンショットを取り保存することをおすすめします。

Twitterは匿名性の高いサービスゆえに、個人の特定は簡単ではありませんが、過去には弁護士を通じてTwitter社にアカウントにログインした際のアクセスログ(IPアドレス等)の開示請求をし、実際に開示させた判例もあります。あなたの生命や財産を脅かすようなツイートに対しては断固たる処置を取るということを相手に告げることも重要です。

誹謗中傷をされないようにするためには?

上述したようにTwitterは議論が難しいといわれているネットサービスの中でも、特に議論に向かないメディアなのです。そのため、ちょっとむきになって言い合いをしてしまうと相手に大きな誤解を与えるばかりか、気づかないうちに自分の方が相手を傷つけるツイートをしてしまうこともあります。そのようなやりとりは第三者が見た際に気持ちのいいものでは決してありません。

Twitterで誰かとやりとりをする場合は必ず一つのツイートだけで判断するのではなく、前後のツイートも確認し文脈を読み取る必要があります。そして、それでも誤解が生じてしまいそうだと思ったら、多くのユーザーに公開されたTwitter上ではなく、DMやメールなどを使ってできるだけ1対1で議論を交わすようにしましょう。

Twitterは誰とでも気軽にコミュニケーションが取れるメディアですが、それゆえ多くのユーザーに見られているという意識を忘れてしまいがちです。ツイートする際は必ず、誤解を与えるような文章になっていないか、誰かを傷つける内容になっていないかを確認した上で投稿する癖をつけてください。そうした注意を徹底することが、結果としていわれのない誹謗中傷から自分の身を守ることにもつながるのです。

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