中小企業だからこそ重要なブランディング
自社のブランディングというとCMをやるような大企業だけのものと思われていませんでしょうか?しかし実際には多くの中小企業もブランディングに取り組んでいます。むしろ中小企業だからこそ、他社との差別化を図る上でブランディングは非常に重要な要素です。もちろんブランディングのため、中小企業でもCMを作ればいいということではありません。そこで今回は中小企業がそれほどコストをかけず、ネットモニタリングでの企業ブランディングについてご紹介します。
SNSの普及で中小企業でもブランディングが当たり前の時代に
企業ブランディングとは、企業ブランドを構築し、その価値を高めていくすべての行動を意味します。インターネット登場以前の企業ブランディングといえば、大々的にテレビなどでCMを流す、一流ホテルなどを使って新商品発表会を行う、銀座や表参道などの一等地に本社や店舗を構えるといった形で、十分な資金をかけて行うことが一般的でした。そのため、一部の大企業以外は、それだけの資金をかけることができず、ブランディングを行うことは難しかったのです。
しかし現在ではSNSを使い、以前ほどのコストをかけなくても、工夫次第で企業ブランディングが可能になりました。いまや企業規模の大小を問わず、多くの企業がSNSでさまざまな工夫を凝らした企業ブランディングを行っています。市場が成熟している日本において、消費者が商品、サービスを選択する目は非常に厳しくなっています。その中で自社を選んでもらうためには、SNSなどを使い、資金をそれほどかけずに効率よく企業ブランディングを行うことはもはや当たり前の時代になっているのです。
SNSを使った効果的な企業ブランディング方法
企業ブランディングを行うには、その前提として自社の現在の立ち位置を明確にする必要があります。従来から行われている3C4P分析やSWOT分析により、自社の強みや弱み、競合他社との位置関係、どの部分を差別化していくべきかを知らなくては、企業ブランディングの方向性が定まりません。そしてこの分析をより深くしていくためにSNSを活用します。
通常、企業がSNSを活用するというと、さまざまな情報発信や顧客とのコミュニケーションが中心と考えがちです。もちろんそれも重要な要素ではあります。しかしそれ以上にSNSは、企業にとって顧客の真の声を聞くための場でもあります。企業が行うアンケートやモニター調査ではわからない、顧客の正直な意見がSNSにいくつも投稿されています。これをモニタリングし、分析することがSNSを使った効果的な企業ブランディング方法のひとつです。
競合他社との比較で自社の強み弱みを分析する
SNSを使ったモニタリングでは、自社の企業名や商品、サービス名で検索を行います。そしてそこで収集した投稿を分析し、自社の強みや弱み、自社に対して顧客が何を求めているのかといったことを明確にしていきます。またSNSを使ったモニタリングのメリットは自社だけではなく、競合他社の分析もできるところです。
自社と同様に競合他社の企業名や商品、サービス名で検索をすれば、競合他社の強みや弱みを把握することが可能です。自社の強みや弱みと競合他社のそれを比較することで、自社がどの部分で差別化をしていけば、顧客の求めているものを提供できるのかがわかります。そこで今度はSNSを発信の場として、差別化要素をアピールしていけば、それが企業ブランディングの第一歩となります。
SNSをモニタリングすることで実現する企業ブランディング、競合他社との差別化に悩んでいる企業の方はぜひ、実践してみることをおすすめします。