求職者にとっての情報源となる2ちゃんねる

日本労働組合総連合会が2015年7月2日に発表したインターネットを使った就職活動に関する調査によると、大学4年生の段階で何らかの就職情報サイトに登録をしていると回答したのは89.8%。約9割が就職活動の一環としてネットを利用しているという結果が出ています。しかも登録数も1サイトではなく平均で3.2サイトであり、多くの情報をネットから入手していることがわかります。ただ、求職者の人が得る情報は企業に関するポジティブな情報だけとは限らないのです。

どの企業もネット上で誹謗中傷に遭う可能性

求職者が就職情報サイトだけから情報を入手しているのであれば悪評を目にすることはないでしょう。ただ、多くの人はそれだけではなく、生の声を求め、GoogleやYahoo!などの検索サイトで直接、企業名を検索します。そして、検索結果に企業サイトや就職情報サイトではなく、「2ちゃんねる」などが上位に表示されていれば、当然そちらもチェックすることになるでしょう。

ネットが普及したことによって、さまざまな情報が手軽に入手できるようになった反面、正しい情報と間違った情報の判断が非常に困難になりました。それだけにもし検索した企業のネガティブな情報があれば、印象操作が行われるため、イメージが悪化することは避けられません。しかも、2ちゃんねるなどの匿名掲示板に企業に対する誹謗中傷や悪評の投稿は、以前は大企業がほとんどでしたが、ここ数年は中小企業にまでターゲットが広がっています。

大企業から中小企業へとターゲットが拡大したことで、「自分の会社は有名ではないから大丈夫」とのんきに過ごすこともできなくなりました。仮に一つ誹謗中傷が投稿されれば、一瞬にして拡散され、気づけば求職者の応募数が激減したり、内定を出した方からの辞退が相次いだりという事態に陥ることも珍しくないのです。ネットの普及により中小企業でも予算をかけずに採用活動ができるようになった反面、以前では考えられなかった誹謗中傷に晒されるリスクも増えています。

誹謗中傷が事実無根でも放置することで悪化する企業イメージ

2ちゃんねるなどの匿名掲示板に根も葉もない誹謗中傷の投稿が多いことは、そういった掲示板を利用するユーザーであればほぼ全員が知っていることです。しかし、その事実をわかっていたとしても、自身が内定した企業や憧れていた企業に対する悪い投稿があれば、仮に嘘だと思ったとしてもいい印象を抱くことはありません。

100%デマであると思っても、そうした投稿がなされるということはもしかしたらそれに近い事実があるのではないかと考えてしまうのが人間です。仮に複数の企業から内定をもらっていたとしたら、あまり悪い噂を聞かない企業を選びたいと思うのではないでしょうか。

悪い噂を信じてしまうのは、人間の防衛反応の一つかもしれません。明るくない未来が待っている企業には誰も入社したがらないのは当然のことです。そのため、ネット上の誹謗中傷があっても「事実無根だから無視を決め込む」という判断はすべきではありません。放置することで、あらぬ噂がどんどん広がってしまうのです。

2ちゃんねるの風評被害対策はプロに依頼するのが先決

2ちゃんねるなどの匿名掲示板での誹謗中傷対策を一般の企業が行うことは非常に難しく、よほど事件性のあるものなどでない限り、削除要請を受けてもらうこともできません。また、検索サイトでそういったサイトを上位表示させないようにする「逆SEO」や検索ワードを検索窓に入れた際に表示される「サジェスト対策」もSEOに対する知識がなければまず成功しません。

企業にとって採用活動が上手くいかないということは優秀な人材が集まらないということなので、一刻でも早く対策を講じる必要があります。特に中小企業は大企業のように採用活動にそれほど多額の予算をかけられないため、一つの誹謗中傷や悪評が命取りになります。そういった意味でも、2ちゃんねるなどで自社に対する悪評を見つけたらすぐにでも専門家に相談し対策をすることをおすすめします。

2ちゃんねるの悪評を放置することはもってのほかです。さらにいわれのない書き込みが殺到する前に、着実に手を打つことが重要になります。特殊な対策は専門家に任せた方が無難なため、危険性があるかどうかのアンテナを常に張り巡らせましょう。風評被害対策はまず自分たちで危機意識を持つことも同様に大切なのです。

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