これから受験しようという学校や、子どもに行かせたいと思う進学校について、誰しも何らかの方法で調べたことがあるのではないでしょうか。特にインターネットが発達した近年では、学校名を入れるだけで連想されるキーワードが表示され、それだけでその学校にまつわる情報を得ることができてしまいます。もしそのキーワードがネガティブな内容だったら、心配になってしまいますよね。では、どのようなキーワードが気になるのか、アンケートをとってみました。
【質問】
進学校の名前を検索したときに、ネガティブなキーワードが表示されました一番気になるのは?
【回答数】
いじめ:77
落ちこぼれ:11
退学:8
チャラい:3
ミニスカート:1
学校の対処を見極めることができる「いじめ」の有無
アンケートの結果、最も多かったのは「いじめ」という回答でした。その理由を見てみましょう。
・頭がいい学校のいじめとかものすごく陰湿で恐そうなイメージだから(30代/女性/その他専門職)
・成績などは本人の努力や塾の力を借りれば、ある程度まではなんとかなると思いますが、いじめだけは本人の努力ではどうにもならないから。最近はいじめから大きな事件に発展することも多く、いじめだけは極力避けたいです(30代/女性/専業主婦)
・いじめを解決できない学校は、敬遠したいですし進学校はいじめする時間もホントはないはずなので、進学校としては最低です(50代/男性/自由業・フリーランス)
・学校生活を送る上でいじめは非常にネガティブな印象ですし、生徒だけではなくいじめに関する対応が出来ない教師がいるので気になります(30代/女性/パートアルバイト)
進学校であるからこそ、いじめが陰湿なのではないかと危惧する意見が挙がっています。また、学力は自力でなんとかできても、いじめの解決となると周囲の強力も必要であり、それゆえに教員の対応力を見極める要素ともなっていることがうかがえます。
進学校についていけるか、またそのケアはあるのか
次いで多かった回答は「落ちこぼれ」という回答でした。その理由は次のようなものが挙げられています。
・進学校なので落ちこぼれの扱いをどうしているかが気になりますね(30代/男性/会社員)
・頑張って受験して入ったのに、授業のレベルが高くてついていけなくなり落ちこぼれてしまう生徒がいるのは気になります。先生は成績優秀な生徒だけに関心がありそうなイメージが沸きます(50代/女性/会社員)
・進学校に入って一番気になるのは、もしついていけなかった時にどの程度親身になって面倒をみてくれるのかということです(50代/女性/専業主婦)
進学校だからこそ、つまづいた時にどのような対応をしてくれるのかが非常に気になるところのようです。せっかく努力を重ねて入った学校でも、ちょっとしたことで見放されてしまうのは辛いものであり、ここでも教員や学校全体がどのような対策をしているのかを見極めるポイントとなるかもしれませんね。
せっかく進学校に進んだのに…退学は多いのか少ないのか
3番目に多かったのは「退学」という回答でした。
・ものすごい退学率が高かったりしたら、何かあるのではないかと一瞬不安に陥ります(20代/女性/学生)
・進学校に合格したとしても退学者が多いということは魅力がないのか、その学校教育に問題があるのでは?と勘ぐってしまうから(30代/男性/会社員)
・チャラいというのが、一番学校全体の印象に影響すると思うから(30代/女性/パートアルバイト)
まず「退学」が気になる理由としては、退学率が高いのか否かという点のようです。退学者が多ければ、学校に何か問題があるのではないかと不安になってしまうのは当然といえるでしょう。実際に退学者が多いのか、たまたま退学した人がいるのかなどを更に調べる必要がありそうですね。
「チャラい」「ミニスカート」、風紀はどうなっているのか
4番目に多かったのは「チャラい」というキーワードで、次いで「ミニスカート」という回答になりました。
・チャらいというのは、何事に対しても適当でだらしないイメージがある。こんな学校では校則も通用しないだろうし、いじめやミニスカート、退学、全ての問題を持っていそうだから(30代/女性/無職)
・チャラいというのが、一番学校全体の印象に影響すると思うから(30代/女性/パートアルバイト)
・ミニスカートが出てくる理由がよくわからないし、別にいいと思うからであります(20代/男性/自由業・フリーランス)
服装の乱れにより風紀も乱れるといった考えもあるように、「チャラい」や「ミニスカート」というキーワードは学校の雰囲気を見極める上でも重要だと考えられていることがうかがえます。どちらも、なぜそれが出てくるのかという疑問がわいてくる言葉といえるのではないでしょうか。
キーワードから校風を探ったあとは…
このように、進学校の名前を検索した時に、気になるキーワードが表示されたら、色々と不安になってしまうかもしれません。たしかに、そのような問題があるのならば、考え直さないといけない場合もあるでしょう。ただし、そのキーワードで検索して出てきた記事についても正しく見極めなくてはならないのではないでしょうか。誰が発信した情報なのか、根拠はあるのかなど、慎重に確かめた上で参考にしてみてはいかがでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年05月27日~2015年06月10日
■有効回答数:100サンプル