インターネット上でもしも特定の個人情報を見かけた場合、これは風評被害だと憤慨することもあるでしょうが、どこからが風評被害や誹謗中傷にあたると言えるのでしょうか。本人がそれを見て不快に思った時点で誹謗中傷だと判断出来そうですが、関係ない人が見ても不快に思ってしまう内容なら十分風評被害だとも判断出来るかもしれません。そこで今回のアンケートでは、インターネット上にある個人情報はどこから風評被害だと思うのかうかがってみました。
【質問】
特定の個人に向けたインターネット上の情報、どこからが風評被害、誹謗中傷だと思いますか?
【回答数】
本人が不快に感じる内容:34
本人と直接関係のない人が不快にかんじる内容:11
本人の人権を侵害していると感じる内容:23
客観的にモラルに反していると感じる内容:32
本人が不快に感じた時点でアウト?本人を基準にして判断する!
アンケートの結果によると、約3割の人が本人が不快に感じる内容なら風評被害だと回答していました。
・もう本人が不快に感じたらだめですよね。その人のイメージとして脳内に固定されてしますので(30代/女性/パートアルバイト)
・内容が事実であっても本人が不快に感じた場合は誹謗中傷であると何かで見たような気がするので。(30代/男性/無職)
・面と向かって言われる悪口と違って、ネット上はいつまでも残りますからね。(40代/女性/会社員)
他人がどう思うというよりも本人がその情報を見て不快に感じた時点で風評被害や誹謗中傷にあたると判断する傾向にあるようです。いくらその情報が事実だからといって安易に公表していいわけではないでしょうし、その情報を見て他人の脳内にイメージが固定されてしまうので本人からすれば迷惑極まりないことだと言えるでしょう。消されない限りいつまでも残り続けるネット上の情報は本人を不快にさせるのには十分すぎるものなのかもしれません。
客観的に見ても人権を侵害していたり不快に感じたら風評被害?
次に多かったのは客観的にモラルに反していると感じる内容であり、その次に本人の人権を侵害していると感じる内容、関係ない人が見ても不快に感じる内容と順に回答していました。
・誰が見ても、客観的にダメだと思う内容であれば、それはもう誹謗中傷ということになると思います。(50代/男性/専業主夫)
・風評被害でも、誹謗中傷でも、確たる根拠や情報がない限りは、悪質な情報か荒らしだと思います。(40代/男性/自由業・フリーランス)
・本人だと判る内容を書き込む事は風評被害、誹謗中傷にあたると思います。(30代/男性/自由業・フリーランス)
・本人が不快に感じるのは当然のことですが、直接関係のない人が不快に感じるレベルになると明らかな誹謗中傷だと思う。(30代/女性/自由業・フリーランス)
本人が個人情報を見て不快に感じるのは当たり前のことかもしれませんが、それ以前に他人が見ても確実な情報も根拠もないような内容だと誹謗中傷にあたると言えるようです。また、その情報を見て本人だと特定出来るような内容だと既に人権を侵害しているかもしれませんし、関係ない人が見て思わず不快な気持ちになるような内容なら誹謗中傷だと判断出来そうです。何より誰が見ても不快だと感じるなら明らかな誹謗中傷や風評被害だと判断出来るのではないでしょうか。
本人が不快に感じたり、誰が見てもおかしいなら誹謗中傷になる?
今回のアンケート結果では最も多くの人が本人が不快に感じた時点で誹謗中傷にあたると思うようですが、モラルに反する、人権侵害、関係ない人が見ても不快に感じるなら誹謗中傷だという人も数多くいるということが分かりました。
本人が不快に感じたり、モラルに反していたり、人権を侵害している情報、そして何より誰が見ても不快に感じるような内容だと明らかな誹謗中傷や風評被害だと言えるようです。消されない限りインターネット上に残り続ける個人情報は非常に質が悪いものですし、これが元になって自分の生活に何らかの影響があるかもしれません。こういった風評被害などを防ぐ為に何かしらの対策を講じる必要性がありそうです。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年05月26日~2015年06月09日
■有効回答数:100サンプル