TVCMを見ていて、「食べたい!」と思った食品について、インターネットで検索したことのある方も多いのではないでしょうか?肯定的なコメントを多く見かければ「買ってみよう」という思いがますます強くなりますよね。では、逆にその食品についてネガティブなコメントを見かけた時、どう思いますか?そのコメントを見るまでは「買おう」と思っていたのが嘘のように購入意欲がなくなってしまう、ということを経験したことはありませんか?
食品を販売する側からすれば、購入意欲をなくしてしまう人が多ければ多いほど、風評被害の対策を行う必要性が高いといえます。そこで、どの程度の人が購入意欲に影響を受けるのかを調べてみました。
【質問】
食品の名前をネットで検索したときに「薬品」や「異物混入」といったネガティブワードが出てきたとき、それを気にせずに購入できますか?
【回答数】
購入する:5
購入しない:49
さらに調査してみる:46
ネガティブなコメントは、予想以上に大きな影響を与える!?
アンケートの結果、「購入しない」が最も多い結果となりました。
・ネットの情報ってやっぱり気になります。まして食品ならなおさら慎重になります。(40代/女性/パートアルバイト)
・子供も口にするので、そのようなコメントを見た時点で買いません。(30代/女性/専業主婦)
・ただでさえ、食の安全が重要視されているのに、「薬品」「異物混入」などと噂されていたら、たとえ嘘の情報だったとしても買いたいとは思えない。(30代/女性/無職)
・他に選択肢がいくらでもあるので、一つの商品にこだわらないから。(40代/男性/会社員)
食品は、直接口の中に入れるものですので、他の商品に比べて、体内への影響が出やすいといえるかもしれません。だから、自分や家族、特に子どもへの影響を心配して購入を控えてしまうのでしょう。「購入しない」と答えた方の中には、その情報の真偽は関係ないと答えた方がいました。不安に思いながらもあえて口にする必要はなく、別の商品を購入すればよいと考えられているようです。
購入意欲を減少させないために、企業にできること。
アンケートの結果、「購入しない」に次いで、「さらに調査してみる」が多く、「購入する」は少数にとどまりました
・根拠のある情報かどうか、きちんと調査したうえで判断したいと思う。(30代/男性/会社員)
・嘘かどうか確かめるため、いろいろさらに調査してみて考え購入を決める(40代/女性/専業主婦)
・そのようなことをいちいち気にしていたらきりがないので購入します。(20代/男性/学生)
インターネットを利用すれば、誰もが気軽に情報を発信できるため、その情報には根拠のない情報が含まれていることがあります。「さらに調査してみる」と答えた方の多くは、自分で真偽を確かめてから購入すると言うのも頷けますね。このような方にとって大切なことは、販売する側である企業がネガティブな意見を把握し、その情報を根拠を持って否定するなどの適切な行動を取っていることなのかもしれません。
また、「購入する」と答えた方の多くは、「いちいち気にしない」ことを理由としていました。食品をめぐる問題の多さに辟易しているのかもしれませんね。
風評被害対策を効果的に行うには?
アンケートの結果、「薬品」や「異物混入」というネガティブなコメントを見かけても気にせず購入すると答えた方は、全体のわずか5%しかいませんでした。極めて多くの人が何らかの影響を受けてしまいます。では、企業としては、どのような対策を行えばよいのでしょうか?
「さらに調査してみる」と答えた方の中には、真偽を確かめられることを条件として購入すると答えた方が多くいました。このため、企業にとって大切なことは、真偽を明らかにすることだといえるでしょう。もっとも、企業がすべてのコメントを把握することは難しいかもしれません。この場合、風評被害対策を専門としているサービスを利用してみてはいかがでしょうか?
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2015年05月26日~2015年06月09日
■有効回答数:100サンプル