ネット上で誹謗中傷されるリスクは誰にでもある
ブログやTwitter、Facebookなどネット上で何らかの情報を発信、公開している場合はもちろん、そういったことを一切していない方であってもネット上で誹謗中傷されるリスクはゼロではありません。自分に非があるのであればまだしも、誤解や意見の食い違いなどでネットという誰もが閲覧可能な場所で誹謗中傷されることは決して我慢できるものではないでしょう。そこで今回は他人のブログやコメント欄などで誹謗中傷された時の対処法についてご説明します。
悪意を持って書かれたブログを削除させることは困難
自分が運営するブログのコメント欄で誹謗中傷などがあった場合、自分の権限でコメントを削除することができます。モラルに反したり、他人を誹謗中傷するようなコメントは削除しますとあらかじめ注意をしておけば、投稿者に断りなく削除したとしても何の問題もありません。
では他人のブログやそのコメント欄で誹謗中傷があった場合はどうでしょう?当然ながら自分が削除したいからといって削除できるわけではありません。そのブログの運営者に連絡を取り削除要請をする必要があります。
しかし、コメント欄であればまだしも、ブログ本文で誹謗中傷された場合、その運営者があなたに対して悪意を持っているということになります。そういった相手に対して削除要請をしたところで簡単に削除してもらうことは困難です。誹謗中傷の内容によっては、強硬に削除要請をしてさらに誹謗中傷がひどくなることもあるため、無視するのもひとつの方法ではあります。ただ個人のブログとはいえあまりに悪質な場合は社会的信用を失ってしまうこともあるため、しっかりと対処しなくてはなりません。
避けるべきは他人の目に触れる場所でのやりとり
では具体的な対処方法についてご説明します。ブログで誹謗中傷をされたらまずは直接運営者に削除要請をします。それで聞き入れてもらえない場合は、そのブログサービスを提供している企業に通報をします。ただブログサービスを提供している企業は、基本的に個人間のトラブルは本人同士で解決をといったスタンスであることが多く、よほどひどい場合でない限り解決は簡単ではありません。
運営者本人、ブログサービス提供企業のどちらに連絡をとっても削除に応じない場合は弁護士などの専門家に依頼をすることをおすすめします。ここで気を付けなければいけないのは、専門家に依頼することを嫌ってブログのコメント欄など当人同士以外の人の目に触れる場所で削除要請をすることです。コメント欄などで争いを起こすと必ず野次馬が集まってきます。そうなればより多くの人に自分の悪口、悪評が広まってしまうことになります。これでは本末転倒です。
誹謗中傷の一番の対策は相手の挑発に乗らないこと
ブログで誹謗中傷された時の対処法として最も重要なポイントは、自分があくまでの被害者であり、相手よりも強い立場にいることを忘れないということです。他人のブログの内容を削除する権利はもちろん自分にはありません。しかしだからといって自分に落ち度がなければ何も恐れることはありません。
自分が誹謗中傷されたからといって、コメント欄や自分のブログ、SNSなどで相手に対しても誹謗中傷を行ってしまえば自分も同類となってしまいます。もちろん誹謗中傷されることで周りの人に誤解を与えてしまうこともあるため、それに対してしっかりと説明することは必要ですが、誹謗中傷した相手に対しては、反論するのではなく冷静に専門家に依頼することが一番の対処法であるといえます。