2chの悪評がまとめサイトで拡散される恐怖

2ちゃんねるに悪意のある書き込みをされてしまい、その風評被害によって売上低下や内定者辞退、イメージダウンといったダメージを受けている企業は少なくありません。これまで2ちゃんねるに悪評をかきこまれてしまった場合、2ちゃんねるに対し直接、もしくは専門業者に依頼をして削除要請を行うといった形を取られていたと思います。しかし現在はそれだけでは悪評を抑えることができないケースが増えています。なぜなら2ちゃんねるの書き込みがまとめサイトに転載され、さらに拡散してしまうからです。そこで今回は2ちゃんねるの書き込みを削除するだけでは悪評が収まらない、まとめサイトの怖さとその対応策についてご説明します。

月間100万PV超えも珍しくない2chまとめサイト

2ちゃんねるまとめサイトの一番の特徴は、そのほとんどがタイトルの中で2ちゃんねるのまとめサイトであると謳っていないところです。「Naverまとめ」や「Togetter」などはそれがまとめサイトであることがすぐ分かりますが、2ちゃんねるまとめサイトはそうではないため、気づかないうちに見ていたという方も多いのではないでしょうか?

まとめサイトの歴史は古く、2001年辺りから出始めたと言われています。基本的には2ちゃんねるのスレッドの中で盛り上がっているもののコメントを抜粋してまとめたものです。現在ではニュース系のものから歴史、スポーツ、家電、芸能など2ちゃんねるの人気カテゴリごとにまとめサイトがいくつもあるという状況です。人気まとめサイトとなると、月間のアクセス数が100万を超えるものも珍しくないほど普及しています。

まとめサイトが2ちゃんねる以上の拡散力を持つ理由

まとめサイトが、なぜそれほどまでに拡散力が高いのか?それには大きく3つの理由があります。

1.一般的なブログサービスを利用しているから
2ちゃんねるはご存知の通り、掲示板を使ったサービスですが、2ちゃんねるまとめサイトは掲示板ではなく一般的な無料のブログサービスを利用しています。そのため普段、2ちゃんねるは見ないといった方の目に触れる機会が多くなります。

2.読みやすく編集されているから
まとめサイトは、2ちゃんねるでの投稿をそのまま掲載するのではなく、文脈にそって分かりやすいものを抜粋、編集しています。そのため2ちゃんねるのことをよく知らない方であっても読みやすくまとめられているということも多くの方が閲覧する要因となっています。

3.次から次へとさまざまな話題を読みたくなる仕組み
ほとんどのまとめサイトは相互に記事にリンクを貼り、気になる話題を次から次へと読みたくなるように仕組まれています。そのため気づいたら1つではなく2つも3つもまとめサイトを巡回してしまったということも珍しくありません。さらにまとめサイトの運営者がTwitterなどで更新情報を流すため、拡散性はさらに高くなっています。

自社の悪評がまとめサイトで拡散された際の対処法

これほどまでに拡散性の高いまとめサイトに自社の悪評が掲載されたとなれば、その被害は2ちゃんねるの比ではありません。しかもまとめサイトの場合、仮に削除依頼が通ったとしても、別のまとめサイトで掲載されてしまえば、またそちらにも削除依頼をしなければならないといった、いたちごっこが永遠に続いてしまいます。

さらにほとんどのまとめサイトはアフェリエイトを行っている個人運営のため、なかなか削除依頼に対応してもらえないこともあります。むしろ運営者と連絡が取れればまだいいほうで、連絡さえとることができず、悪評が拡散されていくのをただ黙って見ているだけといったことも少なくはありません。

これらに自社でひとつひとつ対応していくとなると、膨大な時間と費用を要すことになってしまいます。そのためもし2ちゃんねるで悪評が広まるようなことがあった場合は、早急に専門業者に2ちゃんねるだけではなく、まとめサイトへの削除要請も含めた対応を依頼することをおすすめします。

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