最近、ニュースでも取り上げられることが多くなったリベンジポルノ。リベンジとは復讐、ポルノはポルノグラフィーの略で「わいせつ」を意味します。つまり、わいせつな手段を用いた復讐です。元交際相手などから被害に遭う人が多く、社会的にも問題視されています。ここでは、リベンジポルノが意味すること、なぜ増加しているのか、その動機などについてお話します。

リベンジポルノの定義

リベンジポルノとは、元交際相手や離婚した元配偶者などから、プライベートなわいせつ画像や動画をインターネット上に掲載されることです。掲載された画像や動画がたちまち拡散されるのは目に見えています。たった1枚の画像でも、特に女性には想像をはるかに超える精神的苦痛をもたらす上に、完全に削除することが難しいのが現状です。

リベンジポルノが明るみに出て大きく注目されたのは、2013年10月に起こった、三鷹女子高生事件でした。犯人は、被害者やそれ以前に交際していた別の女性にもリベンジポルノをしていたことが判明し、法改正が行われるきっかけになったほどです。リベンジポルノは嫌がらせや復讐が犯行目的の中心。ただし、最近では交際を維持するための脅迫材料としてわいせつ画像・動画を撮影されるだけでなく、それらを売買する目的で行うようなことも増えてきています。

リベンジポルノを知らない人はもちろん、知っていても交際相手からわいせつな写真や動画の撮影を求められ、断れずに応じてしまう人は少なくありません。相手に気を許して何気なく撮影を許可してしまう人もいて、後から事の重大性に気付かされることもあります。安易な気持ちで裸の画像などを撮影させてはいけないのは当然ですが、問題はリベンジポルノが発生してからです。ネット上で拡散された画像や動画は、完全に消し去ることが困難と言えます。専門家に依頼して完全に削除できるとしても、その間に二次被害に遭う可能性が高いのもリベンジポルノの恐ろしいところです。そのため、被害者は精神的苦痛に悩み抜き、長い間社会生活に復帰できなくなることもあります。

リベンジポルノが増加している理由

リベンジポルノは悪質だと認識される一方で、増加の一途をたどっています。インターネットが庶民化し、スマートフォンやデジタルカメラで誰でも簡単に撮影ができるようになったことに加え、モラルも低下する一方だからです。自分には起こらないと思っている人が多いのも、リベンジポルノの増加の理由。自身で防衛しようという意思を固くしておかないと、思ってもみなかった被害に巻き込まれる可能性があります。

パソコンの世帯普及率は75%以上。スマートフォンの普及率はさらに高く、95%に迫る勢いです。リベンジポルノの直接の加害者にならないまでも、情報を拡散することによって間接的に加害者になってしまうこともあります。パソコンやスマートフォンが身近にあり、日常的に使用しているだけに、何気なくした行為が誰かの苦しみにつながるとは思い至らない場合も多いのです。こうして、予測もつかないところまで流れ着いた画像や動画は、削除するのが困難となります。

リベンジポルノの加害動機

リベンジポルノの加害者の動機は、ほとんどが理不尽な逆恨みによるもの。非常に身勝手、かつ卑劣な行為ですが、加害者には加害者なりのリベンジポルノに至る動機があるのです。動機には逆恨みの他に、脅迫があります。逆恨みの場合は、思い通りにならなかった相手に腹いせしたいことが目的です。もともとは仲が良かった者同士が多く、被害者が加害者に愛想をつかし、去ろうとしたところで加害者に恨まれるといったケースが少なくありません。脅迫の場合は、被害者と別れるのを阻止しようと画像や動画をバラまくと脅す形です。特に最近では、あらかじめ脅迫を目的として近づき、撮影を行うような常習犯であることが多いもの。中には愉快犯もいて、気軽にわいせつな撮影を要求し、ネットに拡散するモラルの低さが問題視されています。

売買目的で、わいせつ画像を撮影して欲しがる人に売る人もいます。売るほうにも問題がありますが、買うほうにも責任があります。しかし、やはり撮影させないことが一番の防御策です。

ここで、リベンジポルノの加害者の心理も見ておきましょう。加害者の心理パターンは大きく5つに分けられます。

逆恨み

逆恨みに限らず、相手に恨みを持ってしまうと、リベンジポルノという手段に出やすい人が増えています。もともとは仲良く交際していたり、夫婦だったりしたケースがほとんど。それが、別れるときになって揉めたことにより、恨みの気持ちが生まれます。そこに、たまたま相手の裸の写真があったことでリベンジポルノをしようという心理になるわけです。

復讐心

相手に裏切られたというような気持ちが復讐心を生むことがあります。その感情が妥当だとしても、リベンジポルノで復讐をしたくなる心理にはフタをするべきです。しかし、その心理を後押しするのは、簡単に裸の画像や動画を撮れてしまうことにもあります。

ストレス解消や愉快犯

愉快犯がストレス解消のためにリベンジポルノをするのも同様の心理です。相手に恨みなどなくても、憂さを晴らしたかったり、相手が困るのを見て楽しみたかったりしているのです。インターネット上で知り合って、ネット上で裸の画像などを要求してくる場合は要注意です。

プライドの高さ

プライドが高い人にリベンジポルノに出る人が多いのは、別れのときなどにプライドを傷付けられるためです。相手を支配しているという自尊心を保つために、相手の裸の画像をバラまいていると考えられます。

変わった性癖の持ち主

人の嫌がることをして興奮するタイプもいます。空想の範囲でとどまってくれればよいものの、現実に人をおとしめて性的興奮を得たいという思いが募り、リベンジポルノという手段を選ぶのです。

いずれにせよ、リベンジポルノの被害は、早めに対策をとることが肝心です。何から手を付けたらいいかわからない、自分は被害を訴えて正当なのかと迷ったときにも、当社にご相談ください。専門的な知識で、リベンジポルノに対する最善のアドバイスをすることができます。

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