ネットリテラシーに自信はありますか?

インターネットを使ううえで求められる、基本的な能力という意味で使われる「ネットリテラシー」。企業の情報漏えいがたびたびニュースで問題となりますが、フィッシングサイトや架空請求などで自ら個人情報を漏らしてしまっているケースも少なくありません。「自分はネットを使いこなしている」と油断してはいませんか? 今回はネット社会を生きるうえで押させておきたいネットリテラシーについてご紹介します。

実は低い日本人のネットリテラシー

2015年10月29日、株式会社カスペルスキーが世界16カ国の18歳以上の男女を対象に、インターネットアンケート形式で行ったWebサイト閲覧時やファイルのダウンロード時など危険につながる可能性のある状況に関してのネットリテラシーを問う「ネット常識力」調査によると、日本は平均150点中92点でマレーシアと並び16カ国中で最も低い結果となりました。

ネット常識力のテストでは、フィッシングサイト、フィッシングメール、SNSでの情報の公開範囲、アンチウイルスソフトが危険と判定し、プログラムのインストールが妨げられた場合などにどういう対応をすることが正しいのかが問われます。どれも正しい選択ができなければ、自分の個人情報が漏えいするだけではありません。場合によってはパソコンやスマホにウィルスが浸入し、ウィルスをばらまく側になってしまうリスクもあります。

総務省が発表した平成28年度版情報通信白書、インターネット普及状況において、日本でのインターネット利用者数は2015年末の段階で1億46万人。これを人口普及率で見ると83.0%となります。これだけ多くの方が日常的にインターネットを利用している状況において、世界と比べネットリテラシーが低いということは非常に危険であり、できる限り早急に解決する必要があるのです。

自分のネットリテラシーを確認する方法

自分のネットリテラシーがどの程度なのかを客観的に判断することは非常に困難です。これまではたまたま被害にあっていなかっただけで、明日被害に合わないという保証はどこにもありません。

自分のネットリテラシーがどの程度のものかを知るのは、いくつか方法があります。もっとも簡単な方法はネット上にあるリテラシー診断などをやって見る方法です。前項でご紹介した「ネット常識力」調査を行った株式会社カスペルスキーのサイトでは、実際に調査に使われたものと同じテストが受けられます。

・Kaspersky Lab あなたのネット「常識力」はどのくらい?

あなたのネット「常識力」はどのくらい?


ほかにも中高生が対象となっていますが、KDDI株式会社が提供するテストでも、ネットリテラシーを計ることができます。

ネットスキル診断
http://www.kddi.com/family/shindan/
まずはこちらでテストを行い、自分の現在のネットリテラシーを知ることをおすすめします。

学生はもちろん社会人にも必要なネットリテラシーの知識

「ネットリテラシーは若いから勉強が必要、大人であれば必要ない」ということはありません。誹謗中傷やデマ、迷惑行為の投稿などをやってはいけないことは、ネットリテラシーというよりも社会常識の問題です。しかし、ネットリテラシーはそういったことよりも本物のサイトとフィッシングサイトを見分ける能力、ダウンロードしても問題のない拡張子などネットに関する知識があるかないかの問題になります。

大人であれ、子どもであれ、これまでネットリテラシーに関する教育を受けず、自分だけの感覚や知識、経験だけでネットを利用することは、場合によって非常に危険であることを理解する必要があります。そのうえで上述したテストで自分のネットリテラシーがどの程度あるのかを把握すること。そしてその結果によってはネットリテラシーに関することをしっかりと勉強し、不用意な個人情報の漏えいなどを防ぐようにしましょう。

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