公私ともにさまざまな用途で使われるSNS

プライベートはもちろん、仕事でもSNSを利用している方は決して少なくないはずです。SNSの特徴の一つとして情報拡散の速さが挙げられます。数万以上のフォロワーを持つ有名人などの投稿はあっという間に拡散されます。しかし、そういった有名人に比べ自分は数十、数百のフォロワーしかいないので「何を言ってもそんなに影響はない」と考えてはいませんか? 実はそれは大きな間違いです。今回はSNSでの情報拡散の仕組みと”広がりの恐怖“について解説します。

SNSでの情報拡散はなぜこんなにも速いのか?

2016年12月現在、Twitterの国内ユーザー数は3,500万~4,000万人、Facebookは2,600万人、そしてLINEは5,500万~6,000万人もいます。ICT総研が2016年8月に発表した調査では、SNSのアクティブユーザーは2016年末に6872万人に拡大するとされており、この数字は延べ数ではあるものの、日本人のほぼ2人に1人はSNSを利用しているということになります。

そもそもSNSでの情報拡散がなぜこれほどまでに速いのかおわかりでしょうか? それはブログや通常のホームページに比べ、Twitterであればリツイート、Facebookであれば「いいね!」やシェアなどワンクリックで手間をかけずに拡散ができるからです。たとえばTwitterでフォロワーが100人いた場合、その中の誰かの投稿に対してリツイートをクリックすれば、一瞬で100人のタイムラインにリツイートした投稿が表示されることになります。

そして、そのリツイートの投稿を見たフォロワーがそれをまたリツイートすれば、そのユーザーのフォロワーのタイムラインに表示されるいといった形でどんどんと情報が拡散されます。特にTwitterはほかのSNSと比べ即時性のあるサービスのため、リアルタイムで情報があっという間に拡散されます。さらに現在では、SNSで拡散された情報はSNSだけに留まらず、さまざまなサービスを通じてより広範囲に流通していきます。

SNSの情報拡散を助長する”まとめサイト“の存在

SNSで拡散された情報は内容によっては、さらにまとめサイトなどに掲載され、さらに多くの人の目に触れることになります。たとえばTwitterの投稿を切り張りしてまとめることができる「Togetter」、Twitterに限らずさまざまなSNSやYoutubeなどの動画サイトへの投稿をまとめられる「NAVERまとめ」、そして2ちゃんねるに投稿されたものをまとめた「2ちゃんねるまとめサイト」などがそれに該当します。

そして、これらのまとめサイト自体も拡散力が強く、TwitterなどのSNSで拡散が続く中、それに輪をかけSNSを利用していない人にまで情報が流布していくのです。また、ネット上で拡散が続き話題となっていくと、テレビやラジオ、雑誌といったネット以外のメディアで紹介されることで、最終的にはネットを利用していない人にまで情報は行き届きます。

初めはちょっとした気持ちでSNSに投稿した内容であっても、拡散が拡散を呼び、しまいには全世界に情報が轟いてしまうという事態にも発展しかねないのです。そのため、ネットの情報網の危険性をしっかりと認識し、正しい使い方を心がける必要があります。

情報の拡散に”フォロワーの数“は関係ない

上述したようにSNS上でほんの軽い気持ちで投稿したことが、フォロワーによってリツイートされ、場合によってはまとめサイトなどによって祭り上げられて多くの人に拡散されることもあります。特に誰かの誹謗中傷やいたずら・迷惑行為といったトラブルに発展するような投稿は、より速くより多方面に情報を拡散させます。

私たちはSNSにリツイートやいいね、シェアといった簡単に拡散可能なツールがあることで、今までは知ることのできなかった多くの情報を迅速に入手できるようになりました。しかし、それは不用意な投稿が自分のフォロワーの枠を超えて一瞬で何十、何百万人に拡散するということを意味します。

そのため、「自分はフォロワーが少ないから何を言っても大丈夫だ」などと安心せず、常に多くの人が自分の投稿を見る可能性があるということを意識しましょう。フォロワーが少なくても、フォロワーが多いユーザーに拡散されてしまったら、結果は同じなのです。SNSは情報収集において非常に楽しいツールではありますが、想像以上に情報が広まってしまう危険性を孕んでいることを忘れないようにしましょう。

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