風評被害対策で守る社員のモチベーション

インターネット上の風評被害がもたらすものは企業のイメージダウンや業績悪化ばかりではありません。悪評による“社員のモチベーション低下”も見逃せない問題です。たとえば、勤務先が「ブラック企業」と名指しで酷評されている状況を想像してみてください。ご自身に置き換えてみれば、それがいかにショックなことかわかるでしょう。何の根拠もない、悪意に基づいた投稿だとしても独り歩きすることで、社員のやる気を失わせる要因にもなりかねないのです。こうした風評被害から社員の心を守るにはどのような対策を講じればよいのでしょうか。

評判の悪い会社では働きたくないもの

優良企業として有名で誰もが羨むような会社と、評判が悪くブラック企業と名高い会社であれば、当然誰もが前者の企業で働きたいと考えるでしょう。世間体がすべてではありませんが、働くうえで“ステータス”も重要なポイントとなります。評判がいい優良企業に勤務していたら、それだけで前向きに仕事に取り組めるケースもあるものです。ただ、その理論で考えると企業の評判が悪いだけで従業員に悪影響を及ぼすことも考えられます。

しかも、自分の会社に悪評が立っている事実ですら耐え難いのに、それが家族や友人、知人が知るところとなればその精神的苦痛は計り知れないでしょう。また、その悪評が自分の部署や職域に関するものであれば余計にショックです。日頃、どんなに真面目に働いていても、こうした心ない誹謗中傷のせいで途端に働く意欲が失われかねません。

そのため、社員の満足度を向上させるためにも、風評被害対策で企業全体のイメージアップを図ることは不可欠な取り組みだと言えるでしょう。いつでもどこでもインターネットから情報を入手できる時代なだけに社会からの自社の評判に常に向き合うことが大切なのです。そうした対策を怠ることで、多くの社員が会社を去ってしまうという事態も考えられます。評判の悪い会社では働きたくないというのも、労働者にとっての本音なのです。

風評被害対策を実施することのメリットとは

企業の悪評が先行すると対外的なイメージが悪くなることから求人しても思うように応募が集まらなくなります。優秀な人材の流出、新しい人材の採用難が重なると社員のモチベーション低下が深刻になることも。人材が不安定な会社は、組織の士気が下がったり、チームワークが乱れたりといった弊害が相乗的に起こることが想定されます。

やがてそうした人材の問題は業績悪化につながり、給与や賞与の支給額にも影響が出てくることも考えられます。待遇の悪化は多くの社員にとって転職を検討するきっかけとなるでしょう。そして、実際に去っていく社員も出てくるかもしれません。そのため、風評被害が現実にあるとしたら、看過することは企業にとって命取りになるのです。

反対に風評被害に対して迅速な対応に努めることで、悪評が広まるのを未然に防ぐだけでなく、自社の評判を気にするスタッフの士気を高めることにつながります。なぜなら会社が本気で自社の評判や社員のことを考えているという姿勢が伝わるからです。そうした熱意は確実に社員にいい影響を与え、愛社精神を養うきっかけにもなるでしょう。

会社や社員を守るという意識を持つことの重要性

風評被害から会社や社員を守るには日頃の地道な取り組みが欠かせません。たとえば、全従業員を集めて対策会議を開いたり、SNSの利用に際して自社に関する情報を書き込まないなどのガイドラインを作成したりするなどの施策が考えられます。

もちろん、専門の業者に対策を委託することは可能ですが、まずは自分たちで行えるところからしっかり着手することが重要なのです。会社が従業員のために本気になっていることを示せれば、その取り組みもより充実したものとなり、各自のモチベーション維持、回復にもつながるでしょう。

評判を気にしすぎることもいいことだとは言えませんが、悪評を見過ごすことは組織にとって絶対によくないことです。まずは他者に頼るのではなく自分たちの取り組みを変えることに努めてみましょう。そうすることで悪評の根源となるネガティブな雰囲気が一掃され、社内もより社員にとって働きやすい環境に近づくのではないでしょうか。

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