名誉を毀損するサイトや掲示板はなくならない

2016年現在、インターネット上には10億を超えるサイトが存在します。その中には、私たちにとって非常に有益な情報を与えてくれるものもあれば、公序良俗にそぐわないようなサイトも存在します。そうした公序良俗にそぐわないサイトの中には、特定の誰かの名誉を毀損するサイトや掲示板もあるのです。そしてさらに厄介なのが、そうしたサイトや掲示板の内容を自分のブログや別の掲示板にコピペして拡散しようとする人もいること。ちょっとしたトラブルでも、こうしてさまざまなネットワークを介在することで、大きな問題として発展していくのです。

ネット上で名誉毀損を行うと訴訟や刑事罰のリスクが

ネット上でのやりとりはテキストだけのやりとりが基本となります。そのため、対面での話し合いのように相手の感情を受け止め、顔色を伺いながらやりとりをすることもありません。顔が見えない分、対面では口にできないような誹謗中傷や暴言を発信することもあり、非常に誤解が生じやすいという特徴があります。

そもそも相手の感情がわからない冷淡なテキストだけのやりとりは、悪意のある言葉でなかったとしても、相手にはきつい言い方に取られてしまいがちです。さらにそれが人となりのわからない匿名の相手同士となればなおさらといえるでしょう。ほんのちょっとの行き違いから感情的になってしまい、直接もしくは別の場所で相手に対して誹謗中傷を書き込み、名誉毀損にまで発展してしまうケースは珍しくありません。

しかし、現実の世界同様、ネット上であっても特定の誰かに対して名誉毀損を行うと、その名誉毀損を受けた本人から訴訟を受けるリスクがあり、最悪の場合は刑事罰を受ける可能性もあります。匿名同士だから特定はされないとたかをくくっていると必ず痛み目に遭います。訴訟にまで発展してしまうとほぼ間違いなく本人の特定はされることになるのです。

ネット上での誹謗中傷は一瞬にして拡散される

一般公開されているネット上での誹謗中傷、名誉毀損といった行為は、ネット環境さえあれば見ることができるので、当人同士以外にも多くの閲覧者が存在することを忘れてはいけません。そして論争を交えている本人たちが気づかないところで、その一部始終をまとめサイトや別の掲示板などにコピペして拡散する人もいるので非常に厄介です。

特定の誰かを誹謗中傷する内容を広めることのどこが楽しいのだろうと思われるかもしれません。しかし、たとえば2ちゃんねるで話題になったスレッドの中から興味を引く書き込みだけを抜き出し、「2ちゃんねるまとめ」といったサイトを作成し、広告を貼って収入を得るといったネットビジネスに利用している人もいます。人の不幸を面白く思う人は一定数いるので、残念ながらそうしたビジネスが成り立ってしまうのです。

また、単純に誹謗中傷された相手を好ましく思っていない人が、面白がって別の場所にコピペし拡散するといったケースもあります。特にその対象が芸能人や有名人であった場合、名が知れていればいるほどアンチも多く存在するので、あっという間にネット上の至るところにコピペされ拡散されます。こうした情報の拡散を目論む人がいるかぎり、ネット上は常に穏やかとはいえません。

コピペしただけでも罪に問われる可能性は高い

直接であれ間接であれ、特定の誰かを誹謗中傷したとしたら、訴えられて罪に問われるのは当たり前のことです。では、そうした誹謗中傷が書き込まれたブログや掲示板の内容を自分のブログや別の掲示板にコピペした場合はどうなるのでしょうか? 当事者とは無関係な立場にあり、誹謗中傷したわけでもないのに単に書き込まれていることをコピペしただけでは「罪にならない」と考える人が多いのではないでしょうか。しかし、過去の判例を見る限り、名誉棄損となる書き込みをコピペしただけでも罪に問われる可能性は高いといえます。

「2013年、Yahoo!掲示板」に書き込まれた中傷記事を匿名で「2ちゃんねる」に転載していたケースでは、最高裁が「転載によって情報を拡散させ、社会的評価をさらに低下させた」と名誉毀損を認めています。つまりそれが金儲けのためであれ、ほんのイタズラであれ、相手を公然と批判して名誉毀損をした際と同様の罪に問われてしまうのです。

別のサイトの内容を丸々コピペすることは著作権的に問題となりますが、たとえそれが一部であっても、特定の誰かの名誉を毀損するものであれば、最悪、刑事罰を受けることもあります。悪気があって情報を拡散したわけでなくても、知られたくない情報を広められた方からしたら理由などどうでもいいのです。ほんのイタズラや出来心で情報を拡散することはネット上ではよくあることですが、何か目的があって別サイトから引用をする場合はその内容に十分気をつけるようにしましょう。

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